活動団体の紹介
「美しい用水の会」は、国分寺市を中心に水と環境に関心のある人達の活動グループ「ミズモリ団」の用水美化活動に関心あるメンバーを主体に2012年から砂川用水の美化活動を続けてきましたが、2018年4月に、今までの活動に加え、国分寺市の用水や新田開発の歴史遺産を保全し、次世代に伝える活動を幅広く展開するために「美しい用水の会」として、新たにスタートしました。用水に関心がある多くの方々に自由に参加していただいて、活動を広げてゆきたいと考えています。
国分寺市域を流れる砂川用水について
国分寺市域での新田開発にともなう用水の歴史は、享保14年(1729年)、野中新田六左衛門組と榎戸新田(現在の北町・並木町など)の飲み水に利用するため、「野中新田分水」として玉川上水から分水してつくられたことに始まります。これによりこの地域での新田開発が発展しました。
明治になり玉川上水に船を通すため3分水口の統合が行われ、砂川九番あたりで市内8分水は「砂川村分水」からの取水に統合され、現在の市内8分水のカタチになりました。
現在、「砂川用水」は、玉川上水にかかる松中橋(立川市と昭島市境)のたもとに分水口があり、玉川上水より分水しています。
国分寺市内では、立川市境から五日市街道の南側を府中街道付近まで延長約2000メートルわたって流れています。
詳しくは左のリンク「砂川用水の由来」をご覧ください。
活動のあゆみ
活動のポリシーおよび目指すもの
用水は、戦後に上水道が普及するまで、生活用水として長い間近隣の人々の暮らしを支えてきました。国分寺市域の発展は砂川用水とその分水網とともにあったと言えます。
現在、国分寺市内の殆どの用水は埋設あるいは止水状態にあります。五日市街道の南側の砂川用水だけが、現在も流れています。
生活用水としての役割を終えた用水ですが、国分寺の発展の歴史を伝える貴重な歴史遺産であるとともに、実際に水が流れていることにより、人々の心を豊かにしてくれる財産でもあると考えます。300年近い歴史を刻んだこの用水を美しい流れにし、保全してゆくことが大切です。
用水の流れを保ち、美観を維持するためには、落ち葉や堆積した泥の除去、護岸の草刈りなど日常の手入れが欠かせません。私たちは有志により、継続的な活動を続けてまいります。
また、国分寺市には、現在は流れていない用水の遺構があちらこちらにあります。私たちは、これらの用水と新田開発の歴史にも目を向けて、次世代に伝えるために、保全や啓蒙活動をおこなってまいります。
活動内容および活動日
砂川用水の美化活動については、国分寺市と協定を結び、作業個所、作業内容、作業日などを協議し、活動しています。
作業日は原則、月3回、左のリンク「国分寺市流れる砂川用水マップ」に示す9ヵ所を中心に、護岸の草刈り、用水内の落ち葉や泥の除去の作業を行っています。